2020年度「久米郁男ゼミ」について
ゼミの目指すもの
『日常起こっている政治的、経済的現象を政治経済学的に考える訓練をしよう』
新聞、テレビ、雑誌などで皆さんは政治経済現象に関する知識を簡単に得ることができます。しかし、そこでは、「政治はこうあるべきだ」「今の政治はけしからん」といった議論は多く見受けられますが、必ずしも体系的な分析や説明が行われてはいません。
ゼミでは、人は「損得」すなわち、コストとベネフィットを考えて行動しているという前提にとりあえず立って、日本の政治や経済の現象を題材とし、政治の課題と仕組みを考えていきたいと思います。その際に、「何が正しいか」ではなく、「何故その様になっているのか」という説明を行うことが目指されます。「バイト代も出ないのになぜ人は投票するのだろう?」「政党間でよく話し合えば合理的な政策が実現するのだろうか?」「少数の利益の方が何故しばしば政治の場では守られるのだろうか?」・・・既存の常識にとらわれずに政治経済現象を学んでいきたいと思います。
このゼミを通じて、他人の意見に簡単に説得されず、自分で複雑な現実を理解し、説明する能力、そして、その考えを他人に伝える能力を養ってもらうことが目標です。知的関心を持ってパワフルに思考する人の参加を待っています。
応募課題
応募課題レポート
以下のインタビュー記事を読んだ上で、その内容を要約した上で、その内容について批判的に検討してください。(A4・2枚程度)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/239302
レポートは、ワード文書あるいはPDFをメールに添付して提出してください。
締めきり 10月1日
提出先 kumezemigmail.com
面接
面接は10月3日にスカイプにより実施します。面接時間については、課題レポート提出メールに対する返信にて連絡します。
ゼミの進行について
講義の進行については、まだ開講時までに時間がありますので、その間の世の中の動きや新しい研究成果の発表状況を踏まえたいと思いますので、まだ確定はしません。以下には参考として、2018年度前期のゼミスケジュールを掲載します。
ゼミ開講時間
3年生ゼミは火曜4限と3/4年合同ゼミが火曜5限
ゼミ合宿
4月と8月に合宿を行います。4月は鴨川、8月は軽井沢です。ディベート・プレゼンとスポーツ(テニス・サッカー)の二本立てです。これに参加することが受講の条件になります。
合同ゼミ
京都大学 建林正彦ゼミ・曽我謙悟ゼミとの間で課題をグループワークで検討しプレゼンを行う合同ゼミを毎年、京都にて行っています。
OB&OG会
毎年6月の最終土曜に開催します。現役とOB/OG交流のための勉強会をパーティーの前に開催しています。社会で活躍中のOB&OGによるプレゼンとそれを受けてのグループワーク・ディスカッションを行い、知見を広め縦の交流を深めます。大手不動産会社に勤める先輩による「不動産業界から見た日本経済」、大手広告代理店を辞めて地域興しをすすめる先輩の「長瀞活性化プラン」、規制緩和実現のためのパブリックリレーションを行う先輩による「PR会社から見た日本の政治経済」などなど。
就職状況
特にはっきりとした傾向はなく、非常に多様です。銀行、証券、外資金融、政府系金融、商社、広告、新聞、テレビ局、メーカー、不動産、SE、コンサル、中央省庁、地方公務員、NGO、海外大学院、ベンチャー。ちょっと毛色の変わったところでは、「ナンバー」などで活躍のスポーツカメラマン、外国大使館公邸女性シェフ、医学部進学、役者、テレビで活躍中の気象予報士などなど。
ゼミの雰囲気
ゼミの課題は決して楽ではありませんし、要求水準は高いです。多くのゼミ生が、学部論文コンクールに応募するアカデミックな雰囲気があります。しかし、それを楽しみつつ、勉強にとどまらない交流がゼミ生の間ではいつも熱く活発に続いてきました。ゼミバンド(リードボーカル・ドラム募集中)、フットサル大会参加、クリスマスパーティー、スノボ&スキーツアー、ゼミ旅行などなど。卒業後も、ゼミ同期飲みがかなり頻繁に開催されています。私もたまに参加します。